はい。
前回のゼノアG3500Pは無事に完成しました。
その内容はまた後で。
今回はチェンソー(刈払機も同じ様なもんですが)私のオーバーホールの進め方を書こうと思います。
取り敢えずキャブを取り外します。
チェンソーの機種によって違いますのでそこは省略。
外れたチェンソーのキャブ。
パーツを注文する時はチェンソーの機種かキャブの番号を確認するとスムーズに注文出来ます。
このキャブはここに刻印がしてありますね。
ではパーツが手元にある前提で進めます。
まずはメタリング(メイン)ダイヤフラム側から。
まず4個のプラスネジを外します。
はい。カバーが外れましたね。
ではダイヤフラムを手で剥がします。
ちなみに正常か不良かの判断基準ですが、丸い窪みにシワがあるか無いかが1番判断しやすいかと思います。
なのでこのキャブのダイヤフラムは不良と判断出来ますね。
はい。剥がしました。
剥がれにくい場合はカッターナイフ等で剥がすとやりやすいです。
ちなみにメタリングダイヤフラムガスケットも同じ要領でやると剥がしやすいですよ~。
次に。
キャブを180°キャブをひっくり返します。
真ん中のプラスネジ1本を外します。
カバーを開けるとこの状態になります。
ポンプダイヤフラムが見えますのでメタリングダイヤフラムと同じ要領で剥がします。
ポンプダイヤフラムの判断基準ですが中心辺り左右のピラピラしたのが反っていたり、画像下側の部分にシワが寄っていたりしたら不良です。
ちなみにこのキャブはピラピラした部分が反っていたので要交換になります。
はい。剥がれました。
ポンプダイヤフラムガスケットも交換する場合はメタリングダイヤフラムと同じ要領でカッターナイフ等で剥がして下さい。
次。
キャブを横側に向けて。
低速スクリューと高速スクリューを外して清掃します。
ちなみにこのキャブは左側が低速スクリュー
(記号でLの刻印があります。)
右側が高速スクリュー
(記号でHの刻印があります。)
注※ 低速・高速スクリューを外すと設定値が狂いますので自信が無い方は弄らない事。
最悪エンジンが掛からない・エンジン焼付きの原因になります。
どうしても外す場合は低速・高速のスクリューを時計回し(締め込み側)に回して各何回転させたか記録してから改めて外して下さい。
はい。外れましたね。
ちなみに画像の通り低速側のスクリューの方が長がくて高速側のスクリューの方が短いのが一般的です。
たまに同じ長さのキャブがあったりするので外したら位置が分かる様にして置くのが吉。
ここまで出来たら泡タイプのキャブクリーナーで穴と言う穴に吹き混んで掃除します。
注※あまり勢い良く吹き過ぎると燃料スクリーン(写真左上の辺りの網)とかが勢いで飛んで紛失する事があるので注意。
それと、各ダイヤフラムのカバーも一緒に清掃する事。
清掃したら新品のダイヤフラムとガスケットを準備します。
ちなみにこれは一般的なチェンソー用です。
排気量が大きい・キャブのメーカーによってダイヤフラムはマチマチです。
ちなみにこれは刈払機用。
メタリングダイヤフラムは共通な事が多いですがポンプダイヤフラム・ガスケット類は種類がチェンソーと違う事がほとんどです。
ではキャブの洗浄が完了したので組んで行きます。
まずはメタリングダイヤフラム側から。
まずキャブにガスケットをセット。
形がそれぞれのキャブの形に作られているので嵌まる様にしか嵌まりません。
ガスケットが嵌ったらメタリングダイヤフラムを同じ要領で乗せます。
乗せましたね。
そしたらカバーも乗せて。
取り外した4本のプラスネジを締めます。
これでメタリングダイヤフラム側は完了。
そしたら180°キャブをひっくり返して。
ポンプダイヤフラムをキャブに乗せて。
注※メタリングダイヤフラムとポンプダイヤフラムは取り付け手順が逆ですので気を付けて下さい。
ちなみに途中で新品のダイヤフラムに差し替えてます。
カバー側にガスケットを乗せてキャブ本体に乗せます。
カバーを乗せたら真ん中のプラスネジ1本を締め込みます。
そしたらキャブを横向きにして低速スクリュー高速スクリューを取り付けます。
低速・高速のスクリューの形状を確認後各スクリュー穴へ取り付けます。
時計回し(締め込み側)まで各スクリューを一杯締め込んでから低速・高速各スクリューを先程記録しておいた回転数分反時計回し(緩め側)して置きます。
はい。
これでキャブ本体の基本的なオーバーホールは完了になります。
後は外した逆の手順で元に戻します。
出来るならキャブをオーバーホールする際は燃料フィルター・スパークプラグは新品交換・燃料が古い場合は新鮮な燃料に入れ替え・エアクリーナー清掃をしてからエンジン始動・調整する事をオススメします。
どうでしょう?
すずらんさん。ご理解頂けましたか?